遺骨を自宅に保管するとき、カビが生えないための注意点

がん治療の最新情報もさまざまですが、さまざまな事情から、遺骨をお墓に入れるのではなく自宅に保管しているという人も増えているという話をよく聞きます。

自宅で遺骨を保管する場合、いくつかの注意点が必要です。そのなかで最も注意すべきことはカビの繁殖を避けるということです。

火葬済の遺骨は高温で燃やされた後に骨壷に入れられ、さらに桐箱に入って封をされます。その時点ではもちろん無菌状態ですしカビが生えることはまずありません。

しかし、長期間自宅で保管している遺骨の中には、残念ながらカビが生えてしまうというケースもあります。それは遺骨を保管する環境に問題があります。

カビが生えやすい環境は、寒暖差が大きく、かつ湿気のある場所であることが多いです。それは空気の性質と関係があります。

暑い季節は骨壷のなかの空気は膨張し、寒い季節は収縮します。通常ならば、その性質くらいで遺骨にカビが繁殖することはまずありません。

しかし、寒暖差があまりに大きく、かつ湿気の多い場所に保管していると、空気の膨張・伸縮が大きくなり、伸縮したときに湿気が骨壺の中に入ってしまいます。

その結果、カビが生えてしまう場合があるのです。

ですから遺骨を保管する場合、寒暖差が少なくかつ風通しの良い場所におくのがよいといえるのです。